フリーランスが増えすぎているって本当?実情を探る

「働き方改革」といった言葉がさまざまな機会で使われ、さらにライフワークバランスが重視される動きが出ていることでフリーランスへの関心も高まっています。フリーランスの仕事だけで生計を立てる本業のフリーランスだけでなく、副収入の手段してフリーランスの仕事をする副業フリーランスを目指す人も増えているようです。
問題なのはこうした社会の状況のなかでフリーランスの数が増えすぎているのでは?という意見があることです。中小企業庁のデータによると、2019年のフリーランスの数は約440万人とされています。内訳は本業が約300万人ほど、副業が140万人ほどです。

さらにクラウドソーシングのサービスで有名な会社の調査によると、2021年のフリーランス人口はじつに1670万人、これは2018年の同じ調査と比較すると500万人以上増加している数字となっています。この数字はごく僅かな収入しか得ていない人も含めているものですが、いずれにせよフリーランスが増えているのば間違いないでしょう。

そうなるとフリーランスが増えすぎて買い手市場になってしまう傾向も予想されます。そうなると単価が安くなる、「代わりはいくらでもいるから」と簡単に業務請負契約を切られてしまうといった問題も起こりえます。
実際に高いスキルをそれほど必要としていない仕事では単価が低い、あるいはひとつの募集に多くの応募が殺到してなかなか仕事を確保できないといった問題も起こっています。これからのフリーランスはそうした買い手市場の中で生き残れるようなスキルや実績を身につけていくことが求められるのでしょう。